CO-SAKUロボコンを立ち上げてから初めてとなる大きなイベント「シモキタロボフェス2024」が終わりました(ぜひ、ダイジェスト動画を見てくださいね)。
初日はロボット組み立てや操縦などの体験DAY、2日目は小学生から大人まで自分が製作したロボを引っ提げ参加、さらには当日飛込み参加も迎えたロボットコンテスト。通りがかりの皆さんがたくさんご来場くださり、観覧・応援してくださいました。ありがとうございます!
「まちの工作室」が考える、ものづくりを通じた地域貢献
私たちシモキタFABコーサク室はものづくりのシェアスペースであり、「まちの工作室」です。ものづくりを通じた地域貢献・社会貢献は、私たちの大事なミッションです。
ふりかえり、整理すると、次の3つの要件がかみ合い、ものづくりを通じた地域貢献の一つのあり方をかたちづくったように思います。
①商店街が主催したこと
②CO-SAKUロボコンが、子どもたちの未来をイメージさせる新しいものづくりと、手を動かして作るものづくりの普遍的な楽しさを共に含んだコンテンツであること
③「子どもたち」「地域」「ものづくり」へ貢献したいという動機で支援が集まったこと
ものづくりを通じた地域貢献と言っても、地域の人が何を求めているのかがわからなければ、一方通行でしかありません。
さらには、ロボティクスコンテンツは、関心対象者が限られたり、子どもの教育文脈で話されることが多くなります。私たちは教育者ではありません。CO-SAKUロボコンの楽しさ、得られる学びの豊かさを知っている当事者として、遊ぶように技術に触れる経験機会の価値を伝えることに重点を置いてきました。それでもロボットやテクノロジーに関心がなければ聞いてもらえませんし、年齢に関係なく楽しむ、ロボット教室ではないというコーサク室での運営は、なかなか理解を得られない苦い経験もしてきました。
今回は「このまちをもっとよくしよう」と行動している地域の人や団体、企業の皆様にたくさん出会い、都度CO-SAKUロボコンのことをご説明し、ご要望をお聞きしました。この機会ごとに、企画や運営はどんどん変化していきました。
地域の人はもちろんのこと、海外からの観光客も、たまたまシモキタに遊びにきた人も、偶然散歩していた人も、「何してるの?」と気軽に立ち寄り、ロボコンを観戦したり、ロボットのことを聞いてみたり、飛び込みでロボコンに参加したり。老若男女、国籍もさまざまに、時には外から見えないくらいの人だかりになり、とってもオープンなロボットイベントとなりました。こんなロボコンは、おそらく、世界中探してもないでしょう。
CO-SAKUロボコンによるものづくりを通じた地域貢献のかたちは、他の地域でも、ぜひチャレンジしてほしいと思います。私たちの経験がお役に立てるなら、どうぞお声がけください。
とても嬉しいことに「来年も開催してね」という声をたくさんいただきました。
続けていくこと、続けるあり方が問われます。次の課題に向かって、精進するのみです。