「CO-SAKUロボコン」とは
広義では、ロボット製作やロボットコンテストなど、シモキタFABコーサク室のロボットに関する活動をきっかけに始まったロボティクスプロジェクトの総称。「3つのCO-SAKU」のコンセプトを体現し、年齢や経験を超えロボティクスコンテンツを通じた豊かな経験機会を、日本へ、世界へと広げていきます。
狭義では、シモキタFABコーサク室とパートナーたちが中心となり展開する入門のロボティクスコンテンツの名称。ロボットキット、ロボット製作ワークショップ、体験イベント、ロボットコンテストなど、多様な活動を展開しています。
背景・私たちのご紹介
CO-SAKUロボコンの企画・運営を担う一般社団法人CO-SAKU谷は、2019年、代表・高橋明子がロボット製作・ロボットコンテスト出場をめざすプロジェクトを世田谷で主催、その後に、同プロジェクトに参加した有志たちと共に立ち上げた法人です。
2021年には、世田谷区下北沢にものづくりシェアスペース「シモキタFABコーサク室」をオープン、以降、企業や大学等と提携しながら、ロボット製作&ロボットコンテストのプロジェクトを開催してきました。その経験を活かし、年齢や経験の壁、機材やプログラミングツールの制約を最小限にし、楽しみながら技術に触れる経験機会を、コーサク室だけの活動にとどめず、地域や他の施設等に広く提供したいと始めたのが、CO-SAKUロボコンのプロジェクトです。
ロボティクスコンテンツの導入には、プログラミングツール、電子機材、デジタルファブリケーション機材や工具、技術知識を教えられる人材など、多くのリソースが必要です。これらをできるだけ軽量化して導入できるよう、オリジナルツールを開発する技術パートナー、運営ノウハウを蓄積し機会を拡げていく事業パートナーを迎え、2024年にスタートしました。
CO-SAKUロボコンの特徴
- 小学生から大人まで、年齢や経験に関係なくチャレンジできるロボティクスコンテンツ
- 未経験者にフレンドリー、経験者は自分で課題を見つけ取り組める適度な難易度
- 設計、部品加工、プログラミングなど、プロダクト開発の工程を凝縮して体験します
- CAD、レーザーカッターや3Dプリンターなど、デジタルのものづくりを経験します
- モーターやギヤの組立て、配線など自分で手を動かします
- 改造、デザイン、戦略で個性を発揮します
- 競技フィールドには社会課題をテーマ設定します
- 競技では、対戦型ではなく課題解決を競い合う。向き合う相手は自分自身です
- 競技者、運営者、支援者、観戦者、関わる人たちのCO-SAKUが、新たな機会を創造します
スポーツやエンタメのように楽しむ
ロボティクスコンテンツには、多様な領域の豊かな学びが含まれています。その学びは、ロボットを製作してロボットコンテストに出場する子どもたちだけのもの、ではありません。
コーサク室では、小学生から大人まで、年齢や経験に関係なく自分のロボットを製作します。私たちが企画するロボットコンテストは、企業や大学生等の多様な領域からパートナーを迎え、共同で企画運営します。コンテストは、対戦型ではなく課題解決型を特徴とし、まち、収穫、宇宙など、さまざまな社会課題をテーマにして競技フィールドを作り、出場者はミッションに挑んでいきます。自分でロボット製作をしない人も、関わり方すべてにおいて、豊かな経験と学びを得ることができるのです。
それは、スポーツやエンタメの楽しみ方と似ています。例えば野球で考えてみましょう。
野球を経験する機会は、身近にとてもたくさんあります。草野球、部活動、少年野球、プロ野球、メジャーリーグ、社会人野球など、たくさんのチームがあり、それぞれ特徴があります。ファンがいて、試合に多くの人が観戦にいきます。ファンには、好きな選手、憧れの選手、目標とする選手がいるでしょう。初めてでもキャッチボールをしたり、お父さんが教えたり、気軽にちょっとやってみることができます。
ロボティクスもこのような楽しみ方ができるコンテンツであると、私たちは考えています。関わる人誰もが、自分なりの楽しみ方を見出し、遊びながら技術に触れ、手を動かして。「あのロボットすごい!」と誰かのロボットに魅了されたり、競技者の華麗な操縦にうっとりしたり、応援したり。ロボットの動き方をみて「どういう機構なんだろう?」と話を聞きに行ったり。いろんな機会を創ることができます。
CO-SAKUロボコンは、技術などの専門知識や経験がなくても、地域や多様なコミュニティの皆さんが自分たちで取り入れられる入門ロボティクスコンテンツです。私たちはその導入を支援していきます。